最強3人組




7月某日。天気・快晴。気温・推定32℃。



「あー・・・。だるぅ・・・」

「つうか暑いよ」

「あー、めんどくせー」

「それは言えてる」



夏によくある会話を俺らは繰り広げていた。





「あ。リュータ、ちょっと後ろ向いて」

「へ?後ろ?」

がそう言うから、俺は素直に後ろを向いた。



「あー・・・こりゃ、楽チンだわー」

「おい!何、人の背中を背もたれにしてんだよ?!」

人に後ろを向かせて何をするかと思えばは俺の背中に体重をかけ、
俺に寄りかかってきた。

「だって、立ってると疲れるんだもん」

「だからってなぁ・・・」

その気持ちは俺も分かる。けど、流石に暑い!!

そう思いつつも中々を引っぺがすことができない俺。
そんな俺を気にしないで(ちったぁ気にしろ)、はまた話し出した。



「立ちっぱしてると、腰が痛くなるじゃん?」

「腰が痛い?じゃぁ、俺様が揉んでやろうか〜?」

がそう言うと、サイバーがどこからかやってきた。
しかも手をワキワキさせながら。ハッキリ言って、怪しい光景だ。

「いらねぇ。今日一番のいらんもんだわ」

「ヒデェッ!俺はの身を案じて言ってやったのにぃー!」

のキツイ突込みに、サイバーは泣き真似をした。
確かにの一言もキツイが、その前のサイバーの発言も俺はどうかと思う。



の身を案じてるんだったら俺と代ってくれよ・・・」

「ダメ。リュータの背中が丁度イイから、サイバーとなんか代わらないで」

俺の切実な願いはの一言によって崩された。



もう少し俺を労わってくれよ・・・・・・・!!



そんな心の中で涙を流している俺には見向きもせずに、サイバーが言った。

「なんか?!俺となんかって何だよぉ?!」

「別に。深い意味はないよ」

それにしても、サイバーはこの暑いのに元気だなぁ・・・。とか思ったり。




「つうか、マジで暑いから退いてくれ・・・」

「そんなん、あたしだって暑いよ」

また、俺の切実な願いはの一言によって崩された。
今日のは何気にヒドイ。

「俺だって暑いっつーの!何、今更言っちゃってんのさ〜」

やっぱり、サイバーは元気だなぁと思った。





「あ〜、これから集会ってのがメンドイなぁ・・・ホントに」

「だよなぁ。俺、早く帰りたいよ」

「俺もー。誰もこんなんやる気ナイっつーの」

そう、皆がキライな集会がこれから始まる。
この暑いのに、体育館に全校生徒集めんなよ・・・って感じだ。




「・・・どうせならさー、サボっちゃう?」

がそう言った。本当はサボリなんかしたら色々マズイと思う。

けど俺は・・・。

「・・・イイねぇ、それ」

こう言った。そしたら今度はサイバーが言った。

「俺、その話のった!!」

「サイバーに同じく」

3人の意見は見事に一致。やっぱ俺らは気が合うなぁとか思ったり。





「じゃぁー、行きますかー!」

はそう言って、俺の背中から退いた。
明らかにさっきより、元気が出てるように見える。

「おう!そうしようぜー!」

サイバーもノリノリで腕を振り回しちゃったりしている。




「どこ行こうかー」

生徒玄関に向かいながら俺がそう言うと、は俺に振り返って

「まぁ、どこでもイイじゃん?ホラ、早く行こー!」

って言った。



どこでもいいのか・・・・。



まぁ、どこに行っても楽しくなっちゃうのが俺らだしね。

行き当たりばったりでも、何とかなっちゃうのが俺らだしね。





やっぱ俺たち、最強3人組。












アトガキ
 夏は暑くてイヤだけど、一番過ごしやすい時期だと思う(何)。
 そして何気に、サイバーの扱いがヒドイ・・・・とか言うのは嘘です(コラ)。